「威圧感」の巻
「やっぱり、その『オーラ』とか『威圧感』っていうんですか?凄かったですよね……」
成功者や有名人に会った、という、特に聞く側に実りのない自慢をしてくる人はこんな感想ばかり述べる。もちろん、私の偏見ではあるが。私にはこの「オーラ」というものがあまりピンとこないのである。今日にいたるまでに出会った、尊敬すべき人物は数えきれないが、「オーラ」というものを感じたことは一度もなかった。私が鈍いだけなのか、それとも、感じてはいたがその言葉を頭から引っ張り出してこれなかったのか…正直に言って存在も疑っている。では「威圧感」はというと、確かに似たような想いはあるが、こちらの言葉には、野球好きとして少しだけ馴染みがある。
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同級生のヒョードル君
昨年の12月29日、「BELLATOR JAPAN」において“ロシアン・ラストエンペラー”と呼ばれた格闘家、エメリヤーエンコ・ヒョードルが、日本国内における最後の試合としてクイントン・"ランペイジ"・ジャクソンと対戦し、2R・2分44秒でKO勝利を飾った。
かつて「PRIDE」の全盛期をけん引した立役者のひとりで、その圧倒的な強さから“60億分の1の男”とも呼ばれていた。そんなヒョードルと私には共通点がある。
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