兎に書く

現役ライターたちによるノンジャンルブログ

「兎に書く」立ち上げにあたって

結城昌弘といいます。

私は20代の前半でフリーライターの看板を掲げまして、周囲のご助力もあって、運良く生計を立てることができました。30代からは本格的にシナリオライターとしてゲーム業界で働くようになり、コンシューマーゲームの企画、制作なども経験し、40代となった現在は改めてシナリオライターとして専念するようになりました。 

ですが、ここ最近はシナリオチーム限定ですが、再び制作の仕事もやるようになりまして、若いライターとの交流も増えてきました。端的に言うと、その交流がきっかけで、この「兎に書く」を立ち上げることになりました。

 

シナリオライターは普段、当り前ですが、シナリオを書いています。ただ、会社所属のシナリオライターともなると、基本的にシナリオ“だけ”書いています。もっと言うと、もっぱら「シナリオ的な文章」だけ書いています。なので、「打席数が少ない」上に「打つ球種が限られている」というのが実際のところなのではないかと感じています。

 

ということで、身も蓋もない言い方をすれば、要は「ガス抜き」と「文章を書く練習」をする場を作ろう、とどのつまり“兎に角、文章を書こう”ということで立ち上げたのが、このブログ「兎に書く」なんです。ここは、私と、私と交流のあるライターによって、思いつくままに書いた文章を、ただひたすらに垂れ流すというコンセプトのバッティングセンターです。打ちっぱなしです。

 

「そんなの群れないで個人でやれ」というご意見もあるかとは思いますが、きっかけとなるような「場」みたいなものを作るのもいいかと、私が勝手に盛り上がった末のこの次第でして、その辺はご容赦ください。立ち上げた手前、掲載するテキストの監修やらは私が行わせていただきます。それぞれの都合だったり、疲れた、面倒になったという調子で人もいなくなるかもしれません。ただ、それはそれとして、とりあえず自分は体育座りして残っていく所存です。

 

テーマは基本的に自由(もちろん、コンプラ的なものはありますが)。800字とか1200字とかの字数制限も一応あります。ただ、内容の良し悪し、面白い面白くないは二の次になります。兎に角、書かせてください。兎に角、書きますんで。感想を寄せていただける際は、ひとつ優しめのやつでお願いいたします。


2020年 2月14日
結城昌弘